視覚障碍者のための意味情報に基づく仮名漢字変換における心的負担の評価

Mental Workload in Kanji Transformation Using Semantic Information for the Visually Impaired

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著者/Authors

谷本怜美/td> Satomi Tanimoto 千葉大学工学部情報画像工学科
西田昌史 Masafumi Nishida 千葉大学大学院融合科学研究科情報科学専攻
堀内靖雄 Yasuo Horiuchi 千葉大学大学院融合科学研究科情報科学専攻
市川 熹 Akira Ichikawa 千葉大学

概要/Abstract

視覚障碍者は,一般的に詳細読みと呼ばれる仮名漢字変換方式を用いている.これは,漢字の用例 を音声で聞かせて漢字を識別させる手法をとっており,変換候補の漢字と説明する用例の漢字の字形が分 からなければ変換が困難となる.そこで,我々はこれまで変換候補の漢字を意味で表現する新たな仮名漢 字変換方式を提案した.本手法は,変換候補の連想しやすさの基準として表記と意味の観点から,上位語, 類義語,関連用言,和語,漢語,外来語を用いた.本研究では,健常者による擬似実験としてさらにデータ 量を増やした変換実験と,心的負担の評価実験を行った.その結果,提案手法は,従来手法よりも高い正解 率が得られ心的負担も小さく有効であることがわかった.

キーワード/Keywords

仮名漢字変換,視覚障碍者,意味情報,心的負担,NASA-TLX


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