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review comment 1
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■ 総合点
5
■ 確信度
3
■ 査読コメント
【評点の根拠】
非常にユニークで革新的なアイデアだと思いました。存在感の遠隔提示を行うだけでなく、人間の能力の貸し借りや売買への発展性を秘めており、また遠隔操作ロボットに比べて工学的な実装コストが低い上に、環境や状況への適応力が高いという点で非常に有用性の高い研究であると言えます。

論文では従来のテレプレゼンスシステムとの違いが調査に基づいてきちんと述べられており、その独自性が明らかです。また、システム設計上の指針や実装方法などの技術的な記述についても正確性・再現性のある内容となっています。


【気になった点】
・(typo)4章 2段落目「本人だみなす傾向があった」→ 本人だとみなす

・Script modeのところの説明は、Script modeが文字表示のモードであることがややわかりにくい説明になっていますので、文章の順序を見直してください。

・実験1と実験2におけるアンケート項目の記述は本文中では若干読みづらいので、スペース的に可能であれば、表への置き換えをお願いしたいです。

・図5の結果について、統計的有意差はなかったということでしょうか?
■ レビューサマリー
PC委員会での議論の結果、採録と判定されました。おめでとうございます。査読者から細かい点についていくつか指摘がありますので、それらを考慮して改訂をお願いします。









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review comment 2
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■ 総合点
5
■ 確信度
2
■ 査読コメント
人を介在させたテレイグジスタンスの実験として非常に興味深い内容。

実装に関しては、実践経験からのフィードバックによりよく機能を追加しているが、対処的なものが多いため煩雑になっているのではないかという懸念がある。その点も含めてsurrogate側の所感も知りたくはある。

また、現状このシステムは物珍しさ、特異さもあり周囲からの遠慮が強く働くであろうことは容易に予想できる。著者の指摘のように、無数の事例で活用される可能性があり、今後も活用事例を増やすと共に継続的な活用と周囲の人間の反応の変化を見たいところである。

今後の検証に期待したい。



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review comment 3
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■ 総合点
4
■ 確信度
1
■ 査読コメント
代理人を遠隔ユーザの体とし、顔部分を依頼人のものにするという
点に新規性があります。
surrogateに対峙した人が会話相手をdirector本人と思っていたいう
結果からも、社会的存在感と実体としての存在感を出すことに成功しており、
有用性は高いと考えます。
身体のマーケットプレイスになる可能性があるという論文中の記述に可能性を感じました。


本質とは関係ないですが、
提案システム名にカメレオンマスクという名前を付けている理由がいまいち
わからないです。
カメレオンというと目が左右ばらばらに動くとか体色変化が特徴的ですが
surrogateとはどうにも結び付かないです。


採択時には是非提案システムによるプレゼンテーションを見せてください。