Contents
  1. 12月6日(水)
    1. 15:40-16:50 セッション1 「像」(70分)  [ 座長:木村 朝子(立命館大)、チャット座長:益子 宗(楽天技術研究所) ]
      1. 一人称視点映像の高速閲覧に有効なキューの自動生成手法
      2. DanceDJ: ライブパフォーマンスを実現する実時間ダンス生成システム
      3. 小型広角カメラを用いた視線方向の推定
      4. M系列円筒バーコードとAR和服帯試着システムへの応用
    2. 17:05-18:15 セッション2 「助」(70分) [ 座長:櫻井 翔(電通大)、チャット座長:松村 耕平(立命館大) ]
      1. モデルとビューを分離したプレゼン用ビジュアルエイドシステム
      2. エッジ情報の多いコンテンツに対する自然な視線誘導の提案
      3. 複数カメラのスイッチング半自動化機能をもつ遠隔ピアノレッスン支援システム
      4. 多視点ダンス映像のインタラクティブ編集システム
  2. 12月7日(木)
    1. 9:00-10:10 セッション3「出」 (70分) [ 座長:加藤 淳(産総研)、チャット座長:梅村 恭司(豊橋技科大) ]
      1. Open Palm Menu: 手掌前に配置する仮想メニューの提案
      2. 導電性インクの両面印刷による電気刺激と静電吸着を用いた複合触覚ディスプレイの作成手法
      3. 没入感拡張システムのためのpix2pixを用いた周辺視野映像生成
      4. nullize: 深度取得可能なスマートフォンを用いたデバイスの透明化・擬態化手法
    2. 10:25-11:40 セッション4「感」 (75分) [ 座長:真鍋 宏幸(NTTドコモ)、チャット座長:野嶋 琢也(電通大) ]
      1. Ohmic-Touch: 静電容量方式タッチサーフェス上におけるオブジェクトを介したインタラクション手法
      2. GROVE:導電繊維編み込み手袋を用いた手形状計測手法
      3. MagneTrack: 磁力線分離に基づくぬいぐるみの動作トラッキング手法
    3. 14:50-15:45 セッション5「音」 (55分) [ 座長:原 貴洋(YAMAHA)、チャット座長:伊藤 正彦(東大, NICT) ]
      1. Adaptive Variational AutoEncoderによる3次元音響の特定個人への知覚ベースキャリブレーション
      2. Picognizer: 電子音の検出および認識のためのJavaScriptライブラリ
      3. 外国語の歌曲を訳詞するためのインターフェースの検討
    4. 16:00-16:45 セッション6「線」 (45分) [ 座長:小倉 加奈代(岩手県立大)、チャット座長:村尾 和哉(立命館大) ]
      1. 描画形状把握のための消去指向型描画スタイルの提案
      2. 日本語フリック入力を用いたモバイル端末の把持姿勢識別
      3. 平均手書きノート
    5. 17:05-18:05 招待講演 (60分)
      1. 「1年で量産機を開発し、世界各国で売るためにはどうする?」
  3. 12月8日(金)

プログラム

プロシーディングスは WISS の Webサイトにて公開中です。

http://www.wiss.org/WISS2017Proceedings/

WISS2017では 査読方針 にもあるように、論文のページ数に関わらず ロング採録 ショート採録 議論枠採録 に分けて採録されています。

  • ロング採録 : ロングペーパに相当
  • ショート採録 : ショートノートに相当
  • 議論枠採録 : 論文内容や考え方について意見が分かれており、じっくりと議論が必要
採録時コメント

(ロング/ショート/議論枠)としての採録判断に至った経緯が示されています。より詳しい査読結果は、各論文の最終ページ下部のURLを参照してください。

発表時間は以下の通りです:

  • ロング発表 : 15分発表 + 10分質疑
  • ショート発表 : 10分発表 + 5分質疑
  • 議論主体 : 10分発表 + 15分質疑

(登壇発表用プロジェクタ:キヤノンSX6000

デモ・ポスターセッションの割り当てについては デモ をご覧ください。

12月6日(水)

10:00 デモ準備開始
11:00 受付開始
13:00-13:30 オープニング
13:30-14:00 デモ中継1 (30分)
14:00-15:30 デモ・ポスターセッション1 (90分)
15:30-15:40 休憩 (10分)

15:40-16:50 セッション1 「像」(70分)  [ 座長:木村 朝子(立命館大)、チャット座長:益子 宗(楽天技術研究所) ]

一人称視点映像の高速閲覧に有効なキューの自動生成手法 ロング採録 ロング発表

Program.files/041.thumb.png

粥川 青汰(早大),樋口 啓太(東大),中村 優文(早大),米谷 竜,佐藤 洋一(東大),森島 繁生(早大)

長時間の一人称視点映像の効率的な早回し再生を目的として,ユーザが選択可能な手がかりの自動生成手法を提案する.本研究では,入力の一人称視点映像中に現れるさまざまな物体を,閲覧のための手がかり(キュー)としてユーザに提示する.ユーザがキューを用いて各物体について重要度を指定することにより,提案インタフェースは重要とされた物体の現れるシーンは通常速度で,それ以外のシーンは高速で再生する.

採録時コメント

一人称視点動画に対する高速閲覧手法の提案である。映像内に映るオブジェクトを手がかりとする手法には新規性がある。評価実験にはあいまいな記述が残るものの、実験結果は既存手法に対する優位性を示している。また、プロトタイプシステムも完成度が高い。以上の理由から、ロング採録と判断された。

DanceDJ: ライブパフォーマンスを実現する実時間ダンス生成システム ショート採録 ショート発表

Program.files/047.thumb.jpg

岩本 尚也(早大,華為技術日本),加藤 卓哉,柿塚 亮(早大),Hubert Shum(ノーザンブリア大),原 健太(明治大),森島 繁生(早大)

我々はCGキャラクタのライブ演出を目的とし,DJが楽曲をミックスするように,ユーザがキャラクタのダンスを実時間でミックスするシステム"DanceDJ"を提案する.我々は,ビート制御に適したDJツールを使用した楽曲との自動テンポ同期及びダンスの適切な遷移タイミングの提示機能によって,ダンススキルのないユーザでも満足なダンスを生成できたことを,ユーザ評価,観客評価及び実際のライブを通じて確認した.

採録時コメント

CGでできたダンスモーションのリアルタイムリミックスに関して、DJ方式インタフェースを利用し、楽曲を繋ぐようにモーションデータを接続可能なシステムの提案。着眼点がユニークであり、実装とライブパフォーマンスを行っている点などが評価された。一方で、システムの適用先が若干ニッチであること・システムの有用性が読み取りにくいことなどの問題があり、ショート採録と判断された。

小型広角カメラを用いた視線方向の推定 ショート採録 ショート発表

Program.files/054.thumb.png

田中 恭友,小池 英樹(東工大)

近年,視線追跡をスポーツ分野に応用しようという試みがなされているが,視線追跡装置を眼球周辺に装着したままスポーツを行うことには危険が伴う.そこで本稿では,胸部に固定した小型広角カメラで撮影した映像から装着者が顔を向けている方向を推定することで,大まかな視線方向を推定する手法を提案する.現在の実装では,固定環境下において一定の精度で推定を行えることが確認された.

採録時コメント

胸につけた全天球映像に映り込んだ装着者の顎画像から顔方向を推定する提案。議論が手堅く進められており、手法に一定の新規性も認められる。一方で、顎の映り込みを利用する必要性やメリット(他手法との比較)の欠如・取れるのはあくまで顔方向であって視線ではないこと・インタラクティブシステムへの寄与が不明瞭などの問題が残っており、ショート採録と判断された。

M系列円筒バーコードとAR和服帯試着システムへの応用 ショート採録 ショート発表

Program.files/019.thumb.jpg

奥山 瑞希,的場 やすし,椎尾 一郎(お茶の水女子大)

本研究では、円筒面を持つ立体物に取り付けることを目的としたバーコード光学マーカを提案する。バーコードには、部分数列が一度しか現れないM系列から生成した2進数をエンコードし、円筒回転方向の検出を可能にした。アプリケーション例として和服帯のAR試着システムを作成した。ユーザは実物の和服を着用した上からマーカ帯を着用する。カメラで取得したそのユーザの画像に、CGの和服帯を表示する。

採録時コメント

円筒型M系列マーカーの提案や、特徴を生かしたAR和服着用システムへの応用には新規性・独自性が認められる。一方で本論文は、「AR試着システム」としての有用性評価に留まっており、提案の主体である 円筒型M系列マーカー 自体の有効性(従来の平面マーカー(群)とのトラッキング精度の比較など)の議論が不十分であり、ショート採録と判断された。


休憩 (15分)


17:05-18:15 セッション2 「助」(70分) [ 座長:櫻井 翔(電通大)、チャット座長:松村 耕平(立命館大) ]

モデルとビューを分離したプレゼン用ビジュアルエイドシステム ロング採録 ロング発表

Program.files/001.thumb.png

大坪 五郎(LIFULL)

プレゼンテーションを視覚的に補助するビジュアルエイドは,通常「スライド」として作成される.しかし「スライド」にはプレゼンテーションのストーリーとして喋る内容と,その中で強調するため画面に表示すべき部分が混在している.それらを明示的にストーリー:モデルと表示仕様:ビューに分離したプレゼンテーション用ビジュアルエイドシステムを開発した.

採録時コメント

プレゼンテーションにおけるストーリーと視覚的要素を、それぞれモデルとビューに分離し、モデルをテキストで、ビューをビジュアルプログラミングで記述するシステムには新規性が認められる。難点や疑問点はあれども、著者の経験に基づいた主張は明確である。登壇発表の場で活発な議論を行い、研究を深められればよりよい知見になると思われ、ロング採録と判断された。

エッジ情報の多いコンテンツに対する自然な視線誘導の提案 ショート採録 ショート発表

Program.files/027.thumb.png

東 佳代,小池 英樹(東工大)

気づかれない自然な視線誘導の手法として,従来の研究においては写真のぼかし効果による視線誘導などが行われてきたが,この手法を文章に適用した場合には可読性が損なわれるという問題があった.本研究はそのようなぼかしによる視線誘導が困難なコンテンツに対する自然な視線誘導の手法を提案し,電子書籍での読書中に視線の移動が起きた際の復帰する状況を模した実験により提案手法の有効性を確認した.

採録時コメント

文字のようなエッジを持つ対象に対する自然な視線誘導の手法として、2種類の にじみフィルタを提案している。アンケート評価と行動評価を併用し、提案手法の有用性が示されている。関連研究の参照による新規性の主張も適切である。一方で、現状の実験では有効性に不明確な部分がある・論文の主張点があいまい等の問題も散見される。以上の理由から、ショート採録が妥当と判断された。

複数カメラのスイッチング半自動化機能をもつ遠隔ピアノレッスン支援システム ショート採録 ショート発表

Program.files/040.thumb.png

松井 遼太,竹川 佳成,平田 圭二(はこだて未来大)

物理的に離れた2地点間においても,対面のように円滑なピアノレッスンを実現するための,遠隔ピアノレッスン支援システムの構築を目的とする.提案システムは,演奏の詳細を相手に伝達するために複数台のカメラから構成される.また,複数カメラ映像の中から最適な映像を提供するカメラスイッチング自動化機能をもつ.さらに,アテンションを共有するために,打鍵個所や楽譜の書き込みを共有できる機能をもつ.

採録時コメント

遠隔地ピアノレッスン支援システムの提案であり、完成度が高い。いくつかある機能のうち、複数のカメラ画像を手指の動きから自動的にスイッチングする機能には一定の新規性が認められる。一方で、NNを用いた実装方法の妥当性(例:他の手法との比較など)についての記述が不十分であり、条件付のショート採録と判断された(採録条件はレビューサマリに記載)。※修正版の再査読の結果、条件を満たしていると判断され、採録となった。

多視点ダンス映像のインタラクティブ編集システム ショート採録 ショート発表

Program.files/060.thumb.png

土田 修平,後藤 真孝,深山 覚(産総研)

自動編集機能を活用することで、動画編集の専門知識がなくとも簡単に魅力的なダンス動画を作成できる多視点ダンス映像のインタラクティブ編集システムを提案する。ダンサー1人が音楽に合わせて踊っている様子を様々な角度から撮影した多視点カメラの動画をシステムに与えると、動画編集の原則に基づいて選択された最適な編集パターンを確認できる。提示されたパターンを参考にしながら、ユーザは自身の好みに応じた編集ができる。

採録時コメント

映像編集の素人でも簡単に魅力的なダンス映像が作成できることを目的とした、多視点ダンス映像の編集支援システムの提案。最適なカメラ映像を自動選択する機能は興味深く、実装もされている。一方論文としては、「魅力的な映像」の意味が定義されていないこと・自動カメラ選択機能の一部に数学的な誤りがあることに加え、目的・システム設計・評価において一貫性が欠けているなど多数の問題が残っており、ショート採録と判断された。


21:00-0:00 ナイトセッション
0:00- ミッドナイトセッション

12月7日(木)

9:00-10:10 セッション3「出」 (70分) [ 座長:加藤 淳(産総研)、チャット座長:梅村 恭司(豊橋技科大) ]

Open Palm Menu: 手掌前に配置する仮想メニューの提案 ロング採録 ロング発表

Program.files/013.thumb.jpg

浅井 拓己(立命館大),大槻 麻衣(筑波大),柴田 史久,木村 朝子(立命館大)

VR, MR/AR空間では,仮想データを空間上に提示し操作することができるが,その操作のために必要となるメニューをどこに表示しどのように操作するのかはしばしば問題となる.本研究では,手の開閉をトリガとし非利き手の手掌の前にメニューを表示し,それを利き手で選択するという手法を提案する.この手法によって空間中の操作しやすい・見やすい位置への移動や運動感覚を利用した円滑な操作を可能にする.

採録時コメント

VR空間等で、メニューを一方の手の平の前の(相対)空間に表示し、他方の手で操作する手法には新規性があり、実装・評価実験もなされている。また、実験結果に基づいたメニュー設計指針の導出・アプリケーション例の実装・コメント収集も行われている。論文の一部に記述内容の不一致が見られる・類似手法との比較が無いなどの問題もあるが、全体的には一本筋の通った研究と見なすことができる。以上の理由から、ロング採録と判断された。

導電性インクの両面印刷による電気刺激と静電吸着を用いた複合触覚ディスプレイの作成手法 ショート採録 ショート発表

Program.files/037.thumb.png

加藤 邦拓(明治大),石塚 裕己(香川大),梶本 裕之(電通大),宮下 芳明(明治大)

本研究では電気刺激と静電吸着触覚に着目し,それらを同時に提示可能な複合触覚ディスプレイの作成を検討する.提案手法では導電性インクと家庭用のインクジェットプリンタを用い,触覚ディスプレイを構成する電極を専用紙上に両面印刷することで作成する.これによって,より豊富な触覚を提示可能なデバイスを容易に作成することができる.例えば印刷した絵や写真を見るだけでなく,触覚情報と併せて楽しむことも可能となる.

採録時コメント

電気刺激と静電吸着を組み合わせた触覚ディスプレイの提案。個々の手法は既存ではあるが、組み合わせによる新たな表現を可能にした点に新規性が、導電インクによる簡便な製作が可能な点に有用性がある。一方で、触覚提示の知覚度合いや精度が客観的に示されておらず、論文としては問題が残る。以上の理由からショート採録と判断された。

没入感拡張システムのためのpix2pixを用いた周辺視野映像生成 ショート採録 ショート発表

Program.files/noimage.thumb.png

木村 直紀(東大),暦本 純一(東大/Sony CSL)

採録時コメント

周辺視野映像の生成・付与による没入感向上の提案。同様のシステムは多く提案されているが、画像補完にDNNを用いるというアプローチには新規性がある。初期実装は完了しており、まずまずの結果が得られている点は評価できる。一方で、ちらつきに関する考察の不足や、提案手法の どこの部分が「没入感」の向上に効果的なのかの議論が行われていないなど、論文としては初期提案段階に留まっていることから、ショート採録と判断された。

nullize: 深度取得可能なスマートフォンを用いたデバイスの透明化・擬態化手法 ショート採録 ショート発表

Program.files/017.thumb.png

中屋 裕登,渡邊 恵太(明治大)

人や物を透明化するコンセプトはSF作品に多く登場する。近年では、カメラやプロジェクタなどを利用して知覚的な透明化を実現する研究が行われている。しかし、現状では実現のためのハードウェアが大掛かりであることや透明化の場所が限定的であることが課題である。本稿では、深度取得可能なスマートフォンのみを利用した透明化・擬態化手法nullizeを提案する。また、その上で想定されるインタラクションの例を挙げる。

採録時コメント

深度カメラ(Tango)搭載のスマートフォンを、それが置かれている場所のテクスチャに透明化・擬態化する手法の提案。センサの機能をうまく利用し,スマートフォン単体でその存在を目立たなくするアイディアは面白い。実装と共に活用例も具体的に述べられており、有用性も高いと思われる。一方で、最終目標として示されている図と現状とのギャップや、着地直前での動作が不明瞭などの問題があり、ショート採択と判断された。


休憩 (15分)


10:25-11:40 セッション4「感」 (75分) [ 座長:真鍋 宏幸(NTTドコモ)、チャット座長:野嶋 琢也(電通大) ]

Ohmic-Touch: 静電容量方式タッチサーフェス上におけるオブジェクトを介したインタラクション手法 ロング採録 ロング発表

Program.files/003.thumb.jpg

池松 香,椎尾 一郎(お茶の水女子大)

我々は,静電容量方式タッチサーフェスにおけるタッチ入力の状態を連続的に扱い,インタラクションする手法を提案する.接地された導電体とタッチサーフェスとの間にオブジェクトを介在させると,直接タッチと比較してタッチサーフェスが計測するインピーダンス値が変化する.提案手法は,介在させるオブジェクトの電気的特性を利用し,オブジェクトの厚みやタッチ位置識別,さらには光や圧力のセンシングを可能とする.

採録時コメント

静電容量方式のトラックパッドに、厚みの異なる絶縁体や外部抵抗を組み合わせて電荷移動をコントロールすることで、トラックパッド上でオブジェクトを介したインタラクションを実現した新規性が高く評価された。一方で、グランドの影響や、利用したframeworkに関する詳細情報が不足しているが、論文の価値を大きく損なうものでは無く、ロング採録と判断された。

GROVE:導電繊維編み込み手袋を用いた手形状計測手法 ロング採録 ロング発表

Program.files/058.thumb.png

高田 崚介,志築 文太郎,高橋 伸(筑波大)

導電繊維が編み込まれた手袋を用いて手形状を計測する手法「GROVE」を示す.GROVEは,導電繊維の抵抗値変化を用いて指の曲げを計測できる.また,指同士の接触計測には各指ごとに異なる周波数の交流信号を印加し,指同士が接触した際に信号が伝搬する現象を用いて指同士の接触を計測できる.我々は評価実験により,これらの手形状計測の精度を評価した.

採録時コメント

導電性糸のみで構成された一般的な手袋において、指先と指の付け根の間の抵抗値から指の曲げ具合を計測する点には新規性があり、実装手法や実験も明確に記述されている。論文中の表記や提示方法に若干不明瞭な箇所はあるが、論文自体の評価を大きく下げるものではない。以上の理由から、ロング採録と判断された。

MagneTrack: 磁力線分離に基づくぬいぐるみの動作トラッキング手法 議論枠採録 議論主体

Program.files/059.thumb.png

安部 武宏(無所属)

スマートデバイスと磁石を用いてぬいぐるみの各部位の動作をトラッキングする手法を述べる.一般的なスマートデバイスはひとつの地磁気センサーしか有しないため,ぬいぐるみの各部位に取り付けた磁石から生じる磁力線は混合されて観測される.この混合された磁力線をぬいぐるみの各部位に対応した磁力線に分離するアルゴリズムを開発した.評価において本手法の精度を算出し,デモアプリケーションを作成して有効性を確かめた.

採録時コメント

単一の磁気センサを用いて、2つの磁石の位置を推定するというチャレンジングな課題に取り組み、インタラクションに適用可能なレベルで実装されていることは高く評価できる。一方で、手法の記述が不十分であり、詳細把握が困難である(提案の数式からは、未知数全ての決定は不可能)。本論文は議論枠での採録とし、会場での活発な議論を求めたい。


11:40-12:40 昼休み (60分)
12:40-13:10 デモ中継2 (30分)
13:10-14:40 デモ・ポスターセッション2 (90分)
14:40-14:50 休憩 (10分)

14:50-15:45 セッション5「音」 (55分) [ 座長:原 貴洋(YAMAHA)、チャット座長:伊藤 正彦(東大, NICT) ]

Adaptive Variational AutoEncoderによる3次元音響の特定個人への知覚ベースキャリブレーション ロング採録 ロング発表

Program.files/006.thumb.png

山本 和彦(ヤマハ),五十嵐 健夫(東大)

VRなどにおける3次元音響の再生のためには頭部伝達関数 (HRTF) が必要となるが, この関数は個人の頭や耳の形状に依存するため, 一人一人に対して特別な機材を使った長時間の測定を要するという問題がある. 本研究ではこれを解決するため, 機械学習を利用することにより, 音を聞いて比較する単純なタスクのみで最適なHRTFを得ることができる完全知覚ベースのキャリブレーション手法を提案する.

採録時コメント

本来ならば数時間の作業時間と相応の機器が必要となる3次元音響の定位感の個人用キャリブレーションを時間・労力ともに削減させており、新規性・有用性の両面で高評価となった。定位に対する記述不足や一部例示の分かりにくさ等の問題はあるが、論文の価値を大きく下げるものではなく、ロング採録と判断された。

Picognizer: 電子音の検出および認識のためのJavaScriptライブラリ ショート採録 ショート発表

Program.files/004.thumb.png

栗原 一貴,板谷 あかり(津田塾大),植村 あい子,北原 鉄朗(日大)

我々は今や様々な電子音に囲まれて生活しており,それらを検出・認識し情報処理を行うことはMaker文化の発展,ディジタルゲーム拡張およびゲーミフィケーションの構成の上で有意義である.再生毎の音響的変動が小さいという電子音の特徴を活かし,教師付き学習ではなくDynamic Time Warping等の伝統的なテンプレートベースのパターンマッチングアルゴリズムにより電子音の検出・認識を行うJavaScriptライブラリを実装・公開する.

採録時コメント

ゲームの効果音や電子音を認識してイベントのトリガーにするというアイデアは興味深い。比較的簡易な手法(JavaScriptを用いたローカルブラウザ上での動作)で十分な認識精度が出ることを示すと共に、Webサービスと連携しやすい実装方式であることも発展が見込める。一方で、使用されている認識手法は一般的なものであること、ブラウザ上で軽量に動作するという利点の説明が不十分であることなどから、ショート採録と判断された。

外国語の歌曲を訳詞するためのインターフェースの検討 ショート採録 ショート発表

Program.files/031.thumb.png

西村 綾乃,伊藤 貴之(お茶の水女子大)

インターネットが普及した現代では,外国語の歌曲を気軽に聞くことができるようになったが,母国語ではない歌詞を完全に理解することは難しい.そこで,外国語歌詞の日本語訳を出力するインタラクティブな訳詞システムを提案する.本稿では,訳詞の作業効率を上げるために適したインターフェースについて調査するため,各機能の実装の切り替えが可能なWebアプリケーションの実装を行い,19人を対象に実験を行った.

採録時コメント

外国語の歌詞を日本語の歌詞に訳詞する為の対話型システムの提案。訳詞支援という問題設定のユニークさに加え、訳詞作業の「どの部分を」「どのように」支援するかのトレードオフを、ユーザ評価を通して検証している点が評価された。一方で、(被験者アンケートからもわかるように)発展途上のシステムであることに加え、対象者設定の妥当性・システムの有用性など、いくつか不明確な部分も残されている為、ショート採録と判断された。


休憩 (15分)


16:00-16:45 セッション6「線」 (45分) [ 座長:小倉 加奈代(岩手県立大)、チャット座長:村尾 和哉(立命館大) ]

描画形状把握のための消去指向型描画スタイルの提案 ショート採録 ショート発表

Program.files/023.thumb.jpg

黒滝 理帆,竹川 佳成,平田 圭二(はこだて未来大)

本研究では,描画形状把握のための消去指向型描画スタイルを提案する.本研究では,編集操作の中でも消去に着目した.幾何図形を組み合わせて消去することで,描画の難度が低下すると考える.提案手法が模写の描画支援となるかを明らかにするための実験では,手本イラストと被験者のイラストとの距離と,1つのイラストを描き終えるまでの時間を比較した.その結果,提案手法を用いると個人差が表れにくいことが示唆された.

採録時コメント

イラストの練習(模写)を目的に、図形の特徴を捉えやすい線を一旦描いてから不要な線を消すという描画スタイルの提案。描画スタイル自体は興味深く、システム実装と評価も一通り行われている。一方、何をもって「模写能力が育った」と見なすのかのゴールがはっきりしておらず、「絵描き歌」が適切な応用例である理由もロジカルに説明されていないなど、論文としての完成度に疑問があり、条件付のショート採録と判断された(採録条件はレビューサマリに記載)。※修正版の再査読の結果、条件を満たしていると判断され、採録となった。

日本語フリック入力を用いたモバイル端末の把持姿勢識別 ショート採録 ショート発表

Program.files/052.thumb.png

永井 美波,池川 航史,志築 文太郎,高橋 伸(筑波大)

ユーザがフリック入力をしている際にモバイル端末内蔵のセンサから得られるデータを用いてモバイル端末の把持姿勢を識別する手法を示す.ここでの把持姿勢とは把持状態5種類とユーザ姿勢2種類の組み合わせの10種類である.内蔵センサから得られるデータから抽出した83個の特徴量を入力とした機械学習により識別を行ったところ,把持姿勢10種類の識別精度はRandom Forestを用いた場合74.3%であった.

採録時コメント

日本語フリック入力中の姿勢センサの情報を元に把持状態を推定するアイデアは面白い。認識手法自体はオーソドックスながら、関連研究の調査・検証を深く行っており、評価結果からは一定の性能が得られていると判断できる。一方で、得られた推定結果が有効となる適用先が少ないことに加え、200文字を交差検証するなど評価手法に疑問も残ることから,ショート採録と判断された。

平均手書きノート ショート採録 ショート発表

Program.files/032.thumb.png

又吉 康綱,久保田 夏美,斉藤 絢基,大島 遼,中村 聡史,鈴木 正明(明治大)

本研究では,ひとは平均化された自身の手書き文字や,他者と融合した手書き文字を高く評価するという特徴を活かし,ユーザの手書き文字を自身の過去の手書き文字や他者の手書き文字とリアルタイムに調合および平均化することによって,電子ノートなどのペン入力可能なデバイスにおける手書きをより良いものとする手法を提案する.

採録時コメント

過去の自分や他人との平均文字が好まれるという、筆者らの従来の研究結果に基づいたメモシステムの提案。実際にプロトタイプを作っている点や、数百人規模でのユーザスタディを行った点が評価された。一方で、手法自体の技術的差分は限定的であり、提案システムが有効である利用シーンの具体的な記述も不十分なことから、ショート採録と判断された。


16:45-16:50 投票1 (登壇) (5分)
16:50-17:05 休憩 (15分)

17:05-18:05 招待講演 (60分)

(主催者より:講演のねらい)

面白いアイディア思いついた。論文書いた。プロト機作って学会でデモしたら、欲しいという人多数。ならばクラウドファウンディングで資金募って製品化にトライしてみるか!」…とか思ったことありませんか? ところが、デモ用のプロトタイプと「量産市販品」の間には、とても高い壁があります。既に動いているデモ機があるから大丈夫…と軽く考えていると、えらい目に合います(ハードウェア系のプロジェクトが頓挫する原因のひとつがこれ)。WISS2017では、日本を代表するハードウェアスタートアップである Cerevo の 岩佐琢磨CEO をお招きして、プロトタイプと量産機の違いや、回路やメカの設計時に気を付けるべき事項、あるいはハードウェアを販売するのに必要な各種認証の通し方などについて、実例を交えながら解説して頂きます。将来、自身の研究成果の製品化を考えている方は必見です(研究成果を直接売り込めるチャンスかも :-p)。

「1年で量産機を開発し、世界各国で売るためにはどうする?」

Program.files/iwasa_photo_thumb.png

株式会社Cerevo CEO 岩佐琢磨 氏

登壇者略歴

1978年生まれ、立命館大学大学院理工学研究科修了。2003年からパナソニックにてネット接続型家電の商品企画に従事。2008年より、ネットワーク接続型家電の開発・販売を行なう株式会社Cerevo(セレボ)を立ち上げ、代表取締役に就任。世界初となるインターネットライブ配信機能付きデジタルカメラ『CEREVO CAM live!』や、PCレスのライブ配信機器『LiveShell』シリーズなどを開発し世界60カ国以上で販売。2016年にはフル可動式ドミネーターを発売するなどその業務範囲を広げている。


21:00-0:00 ナイトセッション
0:00- ミッドナイトセッション

12月8日(金)

9:00-9:30 デモ中継3 (30分)
9:30-11:00 デモ・ポスターセッション3 (90分)
11:00-11:20 投票2 (デモ)、アンケート記入、ネットワーク負荷試験 (合計20分)
11:20-11:40 townhall meeting (20分)
11:40-12:00 クロージング (20分)
Last modified: 2017-12-08 Attached files total: 12MB