査読者1

[メタ] 総合的な採録理由

システムの完成度、有用性、新規性ともに認められたが、インタラクティブシステムとしての言及や記述が必要と判断し、ショート採録とする。

[メタ] 査読時のレビューサマリ

本論文はドライブ旅行の思い出を楽しく振り返ることを目的にした、思い出動画自動生成システムの提案である。 ドライブレコーダの記録から旅行のサマリを自動作成する手法については新規性が認められる。 また、位置情報などの情報を編集に使用することで、ドライブならではの体験を活用している。自動編集は手動編集と比較され、ウェブアプリケーション化することで容易に使用することができるようにされている。 査読コメントにあるように、インタラクティブシステムとしての議論や不明確な点が残っているためショート採録とする。

[メタ] その他コメント

総合点

4: どちらかと言えば採録

確信度

2: やや専門からは外れる

採否理由

ドライブ旅行の思い出を楽しく振り返ることを目的にした、思い出動画自動生成システムを提案している。 ・新規性 ドライブレコーダーの映像をまとめて、活用する方法は新規性があると判断した. ・有用性 提案システムは、乗車後に思い出を楽しめる動画を自動生成する。これまでのドライブレコーダのデータは、非常事態への対策が中心であったが、それらを思い出の動画として残すアイデアと実装はとても有用だと感じている。それらがWebサービスとして実装されており、多くの方が体験できる状態になっているのは評価できる。また、新たに手動編集との比較を行なっていることでこのシステムが短時間で編集できることを示唆している。

この研究をよくするためのコメント

参考資料やウェブサイトを確認し、本アプリケーションが有効性を体感した。それらをコンピュータを持っていることで、誰でも体験できるようになっていることも素晴らしいと感じた。 今後は複数人や継続的に使用してもらい新たな課題や知見を発見してもらいたい。 ヘッダーがWISS2020になっているため、使用しているテンプレートの確認が必要


査読者2

総合点

4: どちらかと言えば採録

確信度

2: やや専門からは外れる

採否理由

ドライブレコーダーに高い付加価値をつけられるアイデアで、新規性・有用性ともに高いと感じました。 記述の質についても問題ありません。 実際に長時間にわたる旅行動画を用いて実験しているのも興味深いです。

この研究をよくするためのコメント

手動編集の手間を減らすことが主目的ではないのではないかと思うので、体験の質の向上や変化についての議論がさらに増えると良いように思いました。


査読者3

総合点

5: 採録

確信度

3: 自身の専門分野とマッチしている

採否理由

ドライブレコーダーの記録した映像から旅行のサマリー映像を作るという試みは新規性と有用性ともにあり、論文の記述も正確であることから「採録」を支持する。 本研究の興味深い点として車内外という2つの長時間映像と、GPSによる位置情報を連動させていることがあげられる。また、ドメイン知識に基づいてどのような要約が行われるかが、説明されており有用性を理解することができる。また、評価では自動編集と手動編集の作業時間の比較がされている。 一方で、動画の要約方法や提示時間などにおいて、事前に決められたパラメータが非常に多く、どういったパラメータを操作することにより要約映像の質が変化するのかといった議論が不明瞭であった。説明においても、パラメータに関する説明はあるが、どういった根拠により決定されたのかがわからない点が多かった。どのようなパラメータを変化させることで、どのようにユーザ体験が変化するという点は、映像要約にとって重要なテーマであると考えられるため、さらなる発展を期待したい。

この研究をよくするためのコメント

採否理由を参照してください。

査読者4

総合点

4: どちらかと言えば採録

確信度

2: やや専門からは外れる

採否理由

自動車乗車後のUX向上を目的として、ドライブレコーダのデータを活用し、旅のハイライト動画を自動生成するwebサービスを提案・実装している。 本稿はよく書けており、内容の把握が容易であった。またドライブレコーダのデータに着目した動画の自動編集手法については、新規性が認められる。提案システムは手動での動画編集と比べて明らかに短い時間で編集を終えており、且つ参考資料からも生成された動画に対して好意的な意見が寄せられていることが読み取れるためシステムの有用性は確認できる。 しかし一方で、論文内にインタラクティブシステム・インタラクションの観点での議論があまりされておらず、本会議に適切な内容といえるか疑問を感じる。 システムはよく出来ていることは確認できるが、本会議で取り上げるべき議題といえるか疑問を感じたためスコアを少し下げて「4: どちらかと言えば採録」と判断した。

この研究をよくするためのコメント

システムの生成プロセスや生成した動画に対して、ユーザがどのように介入し得るか、議論を追記していただけると、より本会議にあった議題となり議論が活発になるのではないかと思う。