WISS'99 デモセッション


WISS'99 Home, Program
任意の平面画像を用いた実世界タグ
原田康徳 (さきがけ21),柳沢 豊,澤木 美奈子,村瀬 洋 (NTT)
バーコードの代わりに,カラフルな枠などの校正用画像を含んでいる任意の 平面画像を用いて実世界タグを実現する方法を提案する.校正用画像が一定の 撮影条件(スケール,角度,光源など)に入っているものを実時間で検出し,そ こからタグ画像を正規化し,ネットワーク上にある画像データベースに登録/ 検索する.
Active Book: FieldMouseを用いたインタラクティブ絵本
椎尾一郎 (玉川大),増井俊之(Sony CSL)
FieldMouseは、バーコードリーダのようなIDタグ認識装置と、 マウスのような相対位置検出装置を組み合わせた入力デバイスである。 最初にユーザは、本装置で場所のわかっているIDタグを読み込む。 つぎに本装置を動かすと、相対位置検出部からの情報によりその場所の 絶対位置を知ることができる。 Active Bookは、ページの一部に貼りつけたバーコードを起点に、 FieldMouseを動かすことで、紙の上に埋め込まれた情報にアクセスできる本である。 絵本のページの左上のバーコードを読み取った後、登場人物の上に移動してボタンを クリックすると、登場人物の台詞が音声で再生される。
手書きスケッチによる3次元モデリングシステム Teddy
五十嵐 健夫 (東大)
Teddyは、ディスプレイ付きタブレットやマウス等を利用し、平面上に手書き自由曲 線を描いていくことにより 3次元モデルを対話的に構成するシステムである。本シス テムにより、コンピュータグラフィクスの知識のない初心者でも、紙と鉛筆をつかっ てスケッチするのと変わらない手間で自由に3次元モデルを生成することが可能とな る。既存のスケッチによるモデリングシステムが、主に直方体のように平面で囲まれ た人工的なオブジェクトの生成を目的としていたのに対し、本システムは動物や植物 といった曲面を主体とするオブジェクトの生成を目的としている点で革新的である。 Teddyは、 http://www.mtl.t.u-tokyo.ac.jp/~takeo/teddy/teddy-j.htmから利用可能である。
情報検索インタフェース DualNAVI
西岡真吾 (日立)
DualNAVI は検索結果の概要を表示し、さらにその詳細を解析する手段 を提供することで情報検索を支援する、高速な検索インタフェースである。ま た、キーワード検索だけでなく、文書群からそれらに関連した文書群を検索す るという連想検索も提供している。これらの機能により、ユーザは効率的な検 索を行うことができる。本デモではこれらの DualNAVI の機能の紹介を行う。 なお、現在、DualNAVI では百科事典や新聞記事などの検索ができる。
アクティブデータベースを用いたカラオケの背景作成システム
寺田努,塚本昌彦,西尾章治郎(阪大)
本システムは,データベース中に格納されている画像などの マルチメディア素材をもとに,歌詞の内容や曲調に合った画 像を選択し,カラオケの背景として曲に合わせて提示するも のである.アクティブデータベースを用いることで,ユーザの 音声入力など事象の変化に応じて提示内容をリアルタイム に変化させるなど,さまざまな効果を与えることを可能にして いる.
ダブルマウス:2つのマウスを用いたウインドウ操作システム
中村聡,塚本昌彦,西尾章治郎(阪大)
本システムは,2つのマウスを用いてウインドウ上のさまざま な操作をサポートするものである.本システムを用いることで, ファイルの移動や図形描画,ウインドウの移動,切り替えなど の操作を効率よく行うことができるようになる.さらに本システ ムは,2つのパイメニューを用いたかな入力もサポートしてい る.これによって,ウェアラブル環境での文字入力も可能にな る.
MAGNET: アドホックコミュニケーションを支援するモバイルエージェントシステム
河口 信夫(名大)
アドホックな通信を可能にし、人と人、人と計算機のコミュニケーションを支 援するモバイルエージェントシステム MAGNETを実現した。MAGNET は Java で 実現されており、MAGNET上のモバイルエージェントは赤外線信やIPネットワー クを通じて携帯端末間を自律的に移動できる。携帯端末上のエージェントシス テムは常にネットワークの状況を監視しているため、端末を近付けるだけでデー タの共有や同期が可能になる。
拡張直接操作手法と三次元バネモデルの統合
宮下 貴史,田中 二郎 (筑波大)
我々は、Eadesのグラフレイアウトアルゴリズムを三次元に拡張し、 三次元スプリング・モデルを三次元グラフエディタに適用した。 また、操作手法として容易に三次元物体を操作することができる 拡張直接操作手法を適用した。本システムでは、操作と同時に 自動レイアウトが処理されるようになっている。 拡張直接操作手法とは、操作の対象となる物体に加えて 地面や物体の影を付加情報としてユーザに提示することによって 三次元空間での物体の位置の把握を容易にする直接操作手法である。 付加情報は半透明表示される。
ズーミング文書ブラウザHishiMochiにおけるズーム効果の拡張
豊田正史 (東大)
HishiMochiは、階層的に分類された文書の閲覧および検索を、 ズーミングを用いて支援するブラウザである。HishiMochiは 文書の検索結果を、検索の各局面に適したズーム効果を用いて 表示する。今回、新しいズーム効果を用意に導入できるように HishiMochiを拡張し、その例として関連フィードバックを導入 したので、これを紹介する。
音声提示型インタフェースの実験システム
梅本あずさ,柴尾忠秀,水口充,浦野直樹 (シャープ)
「音声提示型インタフェース」は複数の選択候補となる 情報を音声で自動的に提示していき、 ユーザは希望の候補が提示されたら選択ボタンを押すだけという、 簡単なインタラクションを目指すものである。 音声認識による操作手法と比較すると、 発話の煩わしさや誤認識の問題がないという利点がある。 本デモセッションでは、論文発表中に記した、 操作性に関する実験に用いたシステムを中心に紹介する。
シーケンサーソフトウェア「SEQ」
広池 敦 (日立)
音楽生成と図形描画を同期して実行するソフトウエアを紹介する。 本ソフトでは、再帰的に定義されたシーケンスデータを演奏することによって、 音列生成と図形描画を行う。
GUIにおける漢字を用いたメニュー選択手法
魚井宏高,樋口三郎 (大阪電気通信大)
GUIで使われる文字群(漢字・英語・平仮名等)を用いたポイント実験を行って, 得られた認識時間や主観的印象等のデータを比較・検討し,「漢字」という符 号がもつ特性について得られた結果を元に,コマンド選択手法について考察した. 漢字一文字と階層型メニューのノードとを一対一で対応させることで,ノードを 辿ってゆけば操作を表す熟語が生成されるようなポップアップメニューシステム を提案した.これは漢字の想起性と造語力を利用することで,ユーザがアプリケー ションを操作する際に持たなければならない知識負担を軽減する.
オンラインコミュニケーションを用いた効果的なプレゼンテーションシステム
藤松信也,魚井宏高 (大阪電気通信大)
オンラインコミュニケーション,いわゆるリアルタイムチャットを用いた プレゼンテーションのシステムを提案・作成する. 通常のプレゼンテーションシステムにチャットシステムを融合し質問等を しやすい環境を提供することで,発表者と聴講者のコミュニケーションを より良いものにする.さらに,チャット画面にプレゼンテーションで用い た画像を引用可能にすることで,チャット内容の理解を助ける.
設備巡視点検支援のためのビデオ映像処理システム
堤 富士雄 (電力中央研究所)
電力設備を巡視する作業員の支援を目指して開発中のビデオ映像 処理システムです。巡視映像の登録・検索、巡視対象設備に関する 情報提供などをデモする予定です。
Bubble方式による関数呼び出しの視覚化
首藤 達生 (東大)
関数の呼び出し関係が木構造で表現できるようなプログラムの実行状態を、 各関数に相当するBubbleを画面上で浮き沈みさせることで表現し、 視覚化する。
写真にもとづくWWW仮想空間の構築 - IBNR Contents Library -
中尾 太郎、 小川 剛史、 塚本 昌彦 (阪大)
実写映像を活用したChat-augmented Conference System
松下 伸之、 綾塚 祐二、 暦本 純一 (Sony CSL)
コンテキストウェアなモバイル情報システム
林 一輝、 松岡 聡 (東工大)