WISS Tokyo

たくさんのご参加ありがとうございました

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#wisstokyo

開催概要

ソフトウェア科学会 インタラクティブシステムとソフトウェアに関するワークショップ(WISS)は2012年12月に20周年を迎え、本研究分野においてこれまでに数多くの先進的な研究を社会に示してきました。これらの成果は実用化され広く普及しているものもあり、また2012年にはイグノーベル賞受賞者を輩出するまでに至っています。

WISSは年に一回開催されるワークショップですが、これまでに大都市圏を避けて開催してきたことと、参加者人数に限りがあるため、社会にその存在を十分にアピールできていませんでした。これに関しては、ワークショップの動画中継を他の学会・シンポジウムに先駆けて実施するなどの努力をしてきましたが、より多くの人々にWISSのことを知って頂くために、今回第30回記念大会となるWISSの上位組織であるソフトウェア科学会の大会の研究会企画として広く社会に開かれたイベントを開催いたします。

開催日時・場所

東京大学工学部2号館213号室

参加登録方法

参加費用は無料です。
事前参加登録は終了しましたが、席には現在(9/2)のところ余裕がありますので、
当日、直接会場へお越しください。

プログラム

Opening (13:00)

「WISS概要 〜伝統的に革新的、新しい学会のスタイルの20年」平井重行(京産大)

WISS Talk Session

常にWISSの中心にいたメンバーを中心に、昔のあの研究から今、そして未来を語る

後藤真孝

「音楽・音声の自動理解技術が切り拓いたインタラクション」
後藤真孝(産業技術総合研究所)

従来は困難だった自動理解が可能になると、新たなインタラクションの世界が切り拓かれる。我々がWISSで登壇発表した15件の大半は、このコンセプトに基づいていた。例えば、「音声補完」(WISS 2000)から始まった「音声シフト」(2001)、「音声スポッタ」(2003)、「音声訂正」(2004)、「音声ペン」(2005)等の一連の研究では、非言語情報と言語情報の認識に基づく新たなインタラクションを切り拓いた。一方、音楽の自動理解技術は、「Musicream」(2004)、「DanceReProducer」(2009)、「Songrium」(2012)、「VocaRefiner」(2012)等を生んだ。

「Viscuit (ビスケット): コンピュータを粘土のように」
原田康徳 (NTT コミュニケーション科学基礎研究所)

コンピュータの本質は「プログラム可能な機械」である。ビスケットはプログラミングとはどういうものかを,将来コンピュータを専 門としない人たちが,直感的に理解するためのビジュアルプログラミング言語である.2003年にWISSで発表し,その後,様々な現場 での様子を観察しながら,更新・拡張を繰り返して来た.それらを振り返りながら,これからの目標について発表する.
koike

「Interactive Surfaces: From EnhancedDesk To AquaTop Display」
小池英樹(電気通信大学)

Smart PhoneやPad型端末の普及により,Interactive Surfaceの概念が一般化してきた.本講演では1997年からWISSで発表してきたInteractive Surface研究,EnhancedDeskに始まり,Pac-pac, 透明バーコード,Photoelastic TouchのLCD Tabletop3部作,そして最近のClaytricSurface, AquaTop Display等について紹介する.

「WISS IN & OUT」
大坪五郎 (ネクスト)

WISSという場所をどのようにして知ったか。発表することで何を見つけ、取り組むことにしたか。そこから先に進もうとしたらどうなったか、どうなっているかについてお話できればと思います。

「WISSの20年を通じて~マルチモーダルインタフェースから婚活システムまで」
安村通晃 (安村ラボ (代表)兼 慶應義塾大学(名誉教授)

20年間のWISSを通して、マルチモーダルインタフェース、柔らかインタラクション、眺めるインタフェース、 Ubi-Finger, Activeベルト、suGATALOG、CastOven、予感テーブル、婚活システムなどと我々は発信し続けた。 これらのインタラクションデザインの発表を通じて、我々はどのようなフィードバックを得て成長していったか について述べる。

ベストペーパー紹介セッション

WISS Papers

WISS Panel Session

wiss2008 イグノーベル賞 niconico

WISS Tokyo タイムテーブル(2013/8/13現在)

WISS Tokyo Opening
12:30 開場
13:00 「WISS概要 〜伝統的に革新的、新しい学会のスタイルの20年」
平井重行(京産大)
WISS Talk Session
13:15 【講演】後藤真孝 (産業技術総合研究所)
13:30 【講演】原田康徳 (NTT コミュニケーション科学基礎研究所)
13:45 【講演】小池英樹 (電気通信大学)
14:00 【講演】大坪五郎 (ネクスト)
14:15 【講演】安村通晃 (安村ラボ (代表)兼 慶應義塾大学(名誉教授)
14:30 【ベストペーパー紹介セッション】プレゼンタ:五十嵐健夫(東京大学)
15:00 休憩
WISS Panel Session
15:20 【WISSの革新性】〜90年代から学会でチャットシステムを導入〜
綾塚祐二(電通国際情報サービス),宮下芳明(明治大)
15:40 【イグノーベル賞】〜WISSのみが採択した発表論文が2012年にイグノーベル賞受賞〜
栗原一貴(産業技術総合研究所)
15:50 【ニコニコ学会β】〜WISSの文化をあらゆる人に開放、拡張〜
WISS Discussion Session
16:00 【WISSの革新性】
16:20 【WISSのこれから】
WISS Tokyo Closing
16:50 まとめ
WISS2013
17:00 終演

スペシャルコンテンツ

#1 東京大学 暦本純一先生 WISS20周年特別インタビュー

暦本先生の研究ノートも初公開.第1回目のWISSの思い出や,これからの学会について.

#2 お茶の水女子大学 椎尾一郎先生 WISS20周年特別インタビュー

WISS98で発表したIconStickerのデモに再度挑戦.なつかしいMacintoshが奇跡の起動!?WISSはデモを尊重する会議で,登壇発表でも前置きが長いと「早くデモを見せろ」となることも少なくありません.

WISSについて

日本ソフトウェア科学会 インタラクティブシステムとソフトウェア(ISS)研究会は、GUI、アルゴリズムアニメーション、視覚的プログラミング、マルチメディア用言語、人工現実、CSCW、人工知能、ロボティクスなど、人間と計算機との様々なインタラクションの研究者が集い、インタラクティブシステムの構成原理/構成法、ソフトウェア技術について議論することを目的とする研究会です。

ISS研究会では1993年より毎年冬にワークショップ(WISS)を開催しています。

WISS2013は、現在2013年8月31日締め切りで論文を募集しています

問い合わせ先

WISS Tokyo 実行委員会 <2013@wiss.org>

協賛:インタラクションデザイン研究会