ホタル通信:呼吸情報を用いたコミュニケーションツール

Hotaru-Tsushin: A Communication Tool for Visualizing Respiratory Information

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著者/Authors

木塚あゆみ Ayumi Kizuka 公立はこだて未来大学大学院システム情報科学研究科
柳 英克 Hidekatsu Yanagi 公立はこだて未来大学大学院システム情報科学研究科
美馬義亮 Yoshiaki Mima 公立はこだて未来大学大学院システム情報科学研究科

概要/Abstract

対面コミュニケーションにおいて呼吸は随意と不随意の二面性を持つことから,内に秘めた情動を表出するという重要な役割を持っている.しかし,呼吸情報が発するメッセージは言語や視覚情報に埋もれてしまい気付かれることも少なく,これまで重要視されてこなかった.本研究では呼吸情報を可視化するコミュニケーションツール「ホタル通信」を開発し,内的なメッセージをも共有できるコミュニケーションの実現を行った.「ホタル通信」は呼吸リズムに応じて明滅し,リズムの変化で色調が変化する.また,互いの呼吸リズムが同期すると発光部の周囲が光り表示する.評価実験の結果,呼吸の可視化が互いの感情や意図の理解支援につながり、「ホタル通信」の可能性が示された.

キーワード/Keywords

インタラクション,インタフェース,ノンバーバルコミュニケーション,不随意性,同期現象,生体信号,呼吸


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