WISS 2019

査読方針

査読方針の特色

  • WISS2017までは投稿時点でロング論文(6ページ)とショート論文(4ページ)という2種類の論文種別がありましたが、WISS2018からこれを廃止し、6ページ以内の論文であればよいという形で一本化しました。これにともない、登壇発表論文のページ数による種別は一切なくなり、論文の種別は以下の通り単純化されます。
種別 内容
ロング採録 登壇発表時間が長い
ショート採録 登壇発表時間が短い
議論枠採録 登壇発表時間のうち議論の時間が長い
  • 論文によっては委員による「シェファーディング」が実施されることもあります。ワークショップ論文として採録したい興味深い内容でありながら、Webで掲載するには重大な問題を含む論文である場合に、短期的にこれを解決するための措置としてお考え下さい。なお、シェファーディングの内容に同意できない場合には、速やかに委員にお知らせください。この場合には論文は「不採録」となります。
  • 査読者から著者に返るコメント欄を「採否理由」と「この研究をよくするためのコメント」に分離しています。プログラム委員長は「採否理由」を著者に的確に伝えることが査読者の第一の説明責任であると考えます。それと同時に、査読というプロセスは時として査読者から著者へのアドバイスとして機能するものであり、ひいては学術研究コミュニティのレベルアップに貢献するプロセスであると期待しています。そのようなプログラム委員長の個人的な思いから、コメント欄をこのように2つに分離しました。
  • 全ての登壇採録論文について「採録判定時のコメント」を公開します。WISS2019では「この論文のどこがワークショップ当日での見どころであるか」「この論文のどこをワークショップ当日で議論してほしいか」といった点に焦点を当ててコメントを公開します。
  • WISSへの投稿論文は多様さが増す一方で、しかもプログラム委員の多忙さも増す一方です。このような状況においてWISSの査読をさらに信頼性の高いものにするために、WISS2019では「OBプログラム委員制度」を新設しました。OBプログラム委員には主に次の形で査読プロセスへの協力を依頼します。

    • 投稿数が多くて査読者が足りない場合、あるいは研究分野のマッチングの面で適切な査読者が足りない場合に、臨時に査読を依頼する
    • 関連研究として言及すべき過去の論文に関する情報提供などを依頼する

査読方針の詳細

  • 登壇発表は、査読により採否を決定します。査読者がどのように評価するかは査読フォームをご覧ください。
  • 投稿論文には 著者や所属を明記してください (シングルブラインド査読)。 著者らの関連論文を Reference から削除する必要はありません
  • 採択された論文の査読コメントの一部は、論文とともに インターネット上で公開されます 。これは、査読コメントという重要なリソースを、プログラム委員内だけでなくコミュニティ全体で共有することにより、論文や査読を書く際の参考にしてもらうためです。また、公開を前提とすることで、より建設的な査読が行われることも期待しています。なお、不採択となった論文の査読コメントは公開されません。
  • ワークショップの本質は「議論」であり、仮に荒削りであっても未来を切り拓くような研究、議論を呼ぶような研究であれば、研究の完成度が低くても採択の可能性があります。
  • 発表する内容がインタラクティブシステムあるいはソフトウェアそのものである場合には、それが既に 実装済みであることを投稿の必須条件 とします。実装済みであることが判断できる説明を論文中に記し、写真やビデオなどによってその動作を確認できるようにしてください。
  • 評価実験の扱い: WISSでは「評価が行われていない」ことを理由として減点とはしません が、有意義な評価がなされている場合には、同じ内容で評価が無い場合よりも高得点となります。但し、評価手法に明らかな問題があり、読者に誤った情報を与えると判断された場合、減点対象となります。
  • 国際学会・国際ジャーナル等で発表済み・あるいは投稿中のものでも投稿可 とします。但しこれはあくまで「WISSとしては二重投稿とは見做さない」ということであって、先方の国際会議等が二重投稿と見做さないことまでを請け合うものではありません。心配であれば、著者自身で先方に確認するようにしてください。
  • 国内ジャーナル・国内研究会・国内学会等での発表済み内容についても、参加者にとって有益であると思われる場合には採択できます。但し、情報処理学会シンポジウム「インタラクション」のような同分野かつ同種の会議で登壇発表済の場合は、参加者のオーバーラップが多く、発表形態が同一なため、採択は難しいと思われます。逆に、他分野で発表された興味深い内容などは積極的に採択したいと思います。最終的には委員会での判断になります。なお、 WISSでの発表はあくまで口頭発表としての扱いであり、その後の査読付き学会・論文誌への投稿を防げない ものとします。
  • 既発表または発表予定(採録済)である 投稿者自身の関連発表については本文中にて言及し参照文献を掲載 してください。意図的な不掲載は、不正と見做される場合があります。いずれの場合も CameraReady 提出時に、最新の状況に更新してください。

    • 国際学会・国際ジャーナル等で 発表済みのもの は、本文中で言及し、参照文献として掲載
    • 国際学会・国際ジャーナル等での 発表が確定したもの は、本文中で言及し、参照文献に「(発表予定)」等として掲載
  • どんなに新規性の高い面白い研究であっても、記述の質が著しく低い場合(説明が理解できない、必要な情報が書かれていない、既存研究との差分がきちんと説明されていない等)は採択できません。論文の主張点を明確に記述するだけでなく、従来研究を充分に調査して参考文献として挙げた上で、研究の位置づけを専門外の人にもわかるように記載願います。
  • 余分な記述については評価対象としません。ただし、明らかな誤りが含まれており、読者に誤った情報を与えると判断された場合には、それが不採録理由につながる可能性があります。
  • 誤字脱字や参照の不一致が散見されるなど、最低限の推敲が為されていないと判断された場合、査読を行わずに不採録( Quick Reject )となる場合があります。共著者によるチェックを投稿前に十分に受けた上で投稿してください。
  • 未来ビジョンについては、本年は必須とせず自由記載とします。論文本体とは別に、「この研究はどんな未来を切り拓くのか」について、著者の視点からアピールしたい点があれば、「未来ビジョン」節を設けて自由に議論してください。査読にあたっては、基本的に論文本体のみを対象とし、未来ビジョン部分は査読の対象外とします。自由に論じて頂いて構いませんが、本文のページ数を圧迫しないようにご注意ください。ただし、説得力のある未来ビジョンが提示されることによって、論文の価値が高まっていると判断された場合には、プラス評価が与えられることがあります。
  • 採択された論文の中から、雑誌論文としてふさわしいと判断されるものを、ソフトウェア科学会会誌「コンピュータソフトウェア」へ推薦論文として推薦します。そのままでは雑誌論文としては問題があるが、適切な内容の拡充(評価実験の追加など)があれば採択できると思われるものも、その旨を査読結果に明示した上で推薦に含めるものとします。推薦論文として投稿された論文は、論文誌編集委員会で独立した査読を行い採否を決定しますが、できるだけWISSの査読者と同じ査読者に割り当てるようにします。投稿時期・掲載時期については現在検討中です。
  • 1つの論文につき、最低3名のプログラム委員に査読を割り当てます。ただし、必要に応じてOBプログラム委員あるいは委員外の専門家に査読を依頼する場合があります。
  • 採録の判定は、査読結果として得られる評価値を前提とした上で、プログラム委員会における議論をもって決定します。また、プログラム委員会での論文採録判定の際には、当該論文の利害関係者は席を外します。
  • デモ・ポスター発表は、査読はありませんが、枠が限られているため、応募件数によっては早期に締め切る可能性があります。登壇発表における「実装済みであることが投稿の必須」は、デモ・ポスター発表では必須条件ではありませんが、学会発表である以上、単に思いつきだけでなく、議論に値するだけの材料・根拠をそろえた上で投稿してください。
  • 優秀な登壇発表、デモ・ポスター発表については表彰します。

© WISS 2019実行委員会